超簡単 お金の運用術

シンプルイズベスト

超簡単 お金の運用術 (朝日新書)
山崎 元
朝日新聞出版
売り上げランキング: 10347
おすすめ度の平均: 4.5
5 99%満足したが、あえて言えば
4 投資に時間をかけずにそれなりに効果のある投資をするために
5 いつも本当のことを言ってくれる
3 参考にはなったけど・・・
5 看板に偽りなし

それほど、小難しい独自の理論を並べるわけでもなく、金融の知識がない人でも気楽に読める本だと思う。
所々、「おっ」と思うところがあり、例えば

ちなみに、証券マンがお客さんに投資信託を勧めて断られるセリフで一番多いのは、「今お金がないから」というものだという。「今お金がない」というのは「今投信」に回せる適当な金がない」という意味だ。そういわれたら証券マンとしては基本的に引き下がらざるを得ない。「じゃ、次こそはぜひ」とでもいって、同情を引きながら去るしかない。
ところが、銀行には、この「今お金がない」といういいわけが通用しない。銀行が普通預金にいくら預けているのかも、その人の定期預金の満期がいつなのかも知っているし、それ以上のことも知っている。(p124)

確かに個人情報バレバレだよなあ。と思ってしまった。
まあ普段の生活で銀行に行くことも殆んどないし、銀行マンがわざわざ来るほど個人資産を持っているわけではないから杞憂だとは思うが..。

また、証券会社と銀行では、銀行の方がまだ安心できるかなあと考えてはいたが、

たとえば、〇〇銀行に一億円預金がある場合と、△△証券でMRFに一億円預けている場合では、どちらかのリスクが大きいか。
銀行の預金というと一見安心なようだが、実は預金一億円のうち、九千万円は預金保険機構では保護されていない。一方、証券会社のMRFは、投資信託の一種だが、この場合、利回り変動のリスクは取っているが、△△証券を経由して買った投資信託は、△△証券がつぶれても財産自体は信託銀行に分離して保管されているので証券会社破綻による影響はない。(p129)

ということで一億以上持っている方は考慮された方がいいかも。
(もっとも自分は一億円なんて一生拝むことはないのだろうが...)