[FP] 継続学習(リスクと保険)

リスクと保険

学資保険(こども保険)

  • 子の教育費

消費支出に占める子の教育費の割合の平均は4.3%であるが、世帯主の年齢別に見ると、45-49歳が11.4%と最も高く、ついで40-44歳の8.2%、50-54歳の7.8%と続く(総務省の平成20年「家計調査年報」による。教育費は授業料等、学習教材費、補習教育費の合計)。

  • 学資保険の仕組みと特徴

学資保険は、親に万一のことがあっても、子が十分な教育が受けられるよう経済的な支援を目的とした生命保険である。一般的には親を契約者、子を被保険者として加入し、保険料払込期間中は所定の保険料を支払い満期になると満期保険金が支給される。契約者が死亡したり重度障害になった場合には、以後の保険料が免除になる。つまり、万一の保障を確保しつつ、元気に満期を迎えられたときにも保険金が受け取れる欲張りな保険と言える。子の病気やけがの保障を重視するタイプと教育資金の確保を重視するタイプの2つがある。

投資信託等である程度代替が可能であるが、親に万一のときがあれば、通常それ以降は積立を継続することができない。貯蓄には保険のような保障部分がないという欠点があり、保障部分は別に準備する必要がある。

養老保険の場合は、親が被保険者になると、保険料が高くなる、満期時を自由に選べる商品が少ない、などのデメリットがある。

低解約返戻金型終身保険は、保障期間が終身で、保険料払込期間中は解約返戻金の返戻率が一般の終身保険よりも低い代わりに払込期間満了後は、通常、解約返戻率が100%を超えるといった特長がある。


保険プランニングでは、子の学資保険加入よりも親自身の死亡保障の確保を優先させるのが一般的と考えられる。親に万一があったときの学資については、親の死亡保障がしっかりしていればそれほど神経質になる必要はないかもしれない。