自動車保険の落とし穴
信じるものは救われない
自動車保険の落とし穴 (朝日新書)
posted with amazlet at 10.02.11
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一皮むけてくれ考えさせられる内容
何のための保険か考えさせられる
いざという時に役立つ本です
田舎にいる頃、軽自動車は運転していたけど車の運転は正直苦手だった。まあ、それでも苦手だったから逆に運転が慎重だったのか幸い事故には遭ったり、起こしたりということは一切なかった。 そういう意味でも自動車保険もまあなんとなく掛けていた程度だったのだが、この本を読んでみて運が良かったなあと感じた。
折角自動車保険に加入していたとしても
契約申込書に記入したことが一つでも条件と異なっていると、毎月せっせと保険料を払っていても、万一のときに保険金が支払われません。つまり、損保会社に果たすべき「告知義務」(契約者が契約時に重要な事項を保険会社に申し出る義務)を怠ったとして、「支払い不能」宣言されてしまうのです。たとえそれが悪意のないケアレスミスであっても...、です。(p77)
ということで実際に起こった、保険金の不払いの事例をあげている。
他にも様々な実例をもとに注意しておくべき点をまとめてあるので、普段から車を運転する方は一読しておく価値があると思われる。
また、万が一事故に巻き込まれた場合に、どうするべきかの指針として著者の恩師の言葉が記載されている。
万一、事故にあったら、いたずらに動転しているだけでは何の解決も得られない。泣くのを一日我慢して、証拠の保全に全力を傾けるべきだ。証拠は時とともに急速に消滅していく。たとえば、現場のタイヤ痕の位置や形状、特に衝突地点には、衝突を示す形状の痕跡が残る。ガラスや車両の部品の落下位置、車両の停止位置や角度などは短時間で消滅してしまうから、早めに押さえておかなければならない。続いて、相手車の損害の詳細。これはと思うキズは、角度を変えて接写するなど、複数に撮影する必要がある。とにかく、多くのアングルを撮っておく。これらはいったん人手が加わると、二度とは手に入らない大切な証拠なのだ。『人は誤りうるが、ものは誤ることができない。』このことの重要性を、一人でも多くの人に伝えてください。(p200,p201)
頭では理解していても実際に事故に巻き込まれた際に思い出せるかどうか分からないが、気に留めておきたい。