会計天国

天国よいとこ一度はおいで?

会計天国
会計天国
posted with amazlet at 10.01.19
竹内 謙礼 青木 寿幸
PHP研究所
売り上げランキング: 5720
おすすめ度の平均: 4.5
3 ドラマ仕立てで読みやすく作られている。
5 管理会計と経営をリンクさせたい人には最適な本の一つ
3 身に付いたつもりが忘れてる
5 おバカなやり取りはご愛敬
5 コンサルタントの調べ方が楽しく分かるので好きです

不慮の事故に合って死んでしまったものの、胡散臭い天使によってある条件を満たしたら生き返られると持ちかけられる。
というシチュエーションは昔見たドラマの「天国に一番近い男」をヒントにしてるのかな。
(もっともドラマの方は「ある条件を満たせなかったら即死亡」だったっけ。
この頃は次の時間帯の「ケイゾク」も見てたし面白いドラマがいろいろあったような気がするなあ。)

この本については自分自身が多少、会計の知識はあるので興味深く読めた。
会計に関しての「うんちく」は十分になるかなあ。

でも一番印象に残ったのは

「じゃあ、北条さんが考える、社長として成功できる才能ってなんですかね?」
Kはそう言うと、ポケットの中からメモ帳を取り出して耳を傾けてきた。
「『スケベ』で『ワガママ』で『ケチ』ってことだ。『スケベ』は欲望が強いこと。
『ワガママ』は自己実現の力の強さを意味して、『ケチ』はコスト管理に長けているってことさ。」(p158)

だったりして。

締めの

「そうだよ。決算書は会社の『結果』だけを表しているって勘違いしている奴が多いんだ。
でも決算書を分析したり内容を組み替えたりすると、実はそうなった『過程』も分かるもんなんだ。
そして、その『過程』で、意思決定が間違っていた部分を探し出して、これからの『過程』を変えてやれば、
会社の将来の決算書、つまり『結果』を変えることができるんだ。」(p312)

もなかなか印象深い。